1984年にリリースされた「Born in the U.S.A.」は、実は、「ネブラスカ」の創作時の1982年に録音されていた!映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』日本公開まで約2週間、誰もが知る名曲「Born in the U.S.A.」のレコーディングシーン初解禁!本編の見所を120秒に凝縮したオンライン特別予告が解禁されました。
今回解禁された特別予告は、ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)を世界のトップへと押し上げた名曲「Born in the U.S.A.」レコーディングシーンで幕をあけます。1982年、ニュージャージーで孤独な創作活動を続けていたスプリングスティーンは、ある日マネージャーのジョン・ランダウ(ジェレミー・ストロング)からポール・シュレイダーが書いた脚本を渡されます。そのタイトルは「Born in the U.S.A.」-映画出演を断ったスプリングスティーンは、この脚本にインスパイアされて新たな曲を紡いでいきました。実は名曲中の名曲「Born in the U.S.A.」は、「ネブラスカ」の創作時期にレコーディングされていたのです!1982年1月にスプリングスティーンとEストリート・バンドがアルバムを録音したのと同じスタジオ、パワーステーションで撮影された本作では、猛トレーニングでスプリングスティーンを体現したジェレミー・アレン・ホワイト本人が歌う「Born in the U.S.A.」をお楽しみいただけます。
「Born in the U.S.A.」は、ベトナム戦争から帰還した後、生きづらさを抱えた元兵士の心の叫びを歌った名曲です。ですがアルバム・アーティストであるスプリングスティーンは、「ネブラスカ」の世界観とは異なる「『Born in the U.S.A. 』は棚上げだ。このレコードは違う感じにしたいんだ」とこの曲の棚上げを決めます。
ダイナーで落ち合ったジョン・ランダウは、レコード会社は「1曲トップ10を出せば次は3曲求める」と「明日なき暴走」「ハングリー・ハート」に続くヒットシングルを要求されていると伝えます。しかしスプリングスティーンは「俺たちはシングルじゃなく、アルバムで勝負してきただろ」と頑なに拒みます。その後も「あれこれ言うエンジニアやプロデューサーでなく部屋で1人の感じに」と、自宅の寝室に4トラックのレコーダーを用意したスプリングスティーンは、ギターテクニシャンで古くからの友人であるマイク・バトラン(ポール・ウォルター・ハウザー)にミキシングを任せて、たった一人でレコーディングを続けます。
そんなある日、スプリングスティーンが常連として出演していたクラブ、ストーン・ポニーに通っていたフェイ(オデッサ・ヤング)と出会い、真夜中にメリーゴーランドに誘います。「正直 あなた目当てで通った」と告白した彼女は瞳を輝せます。ロマンティックな場面が紹介された後、画面はモノクロに変わり、幼少期のスプリングスティーンが厳格な父ダグ(スティーヴン・グレアム)と向き合う場面が短くインサートされ、「個人的体験を掘り下げている」と解説が入ります。

映像のクライマックスでは、「ネブラスカ」に収められた「あの曲たちだけは納得できるんだ。いいか?何も変えない このままだ」とカセットテープに録音された原音のままでリリースするというスプリングスティーンの固い決意を汲んだランダウが、「本気か?」と問うレコーディングスタッフに「全員、次の仕事を探したくないのならやるんだ」と厳命するシーンへと続いていきます。
さらに「バカげてる 分かるだろ 心の奥ではブルース本人も」と、それでもヒットにこだわるレコード会社の重役に向き合ったジョン・ランダウが、「こんな物語は彼しか紡げない。だがラジオでもかけんぞ」という重役に、「この場で君が信じなくても構わない。我々はブルースを信じる」と、「ネブラスカ」をオリジナルの音でリリースすると宣言する場面へ。続いて「ホットに決めるぞ」と微笑んだスプリングスティーンが「明日なき暴走」を熱唱するシーンに、母とダンスした幼き日、微笑むランダウ、恋人のフェイとのドライブシーンが重ねられ、熱狂を浴びたボスがステージでギターを観客に捧げるシーンで結ばれます。
ブルース・スプリングスティーンの魂の旅路があなたの心を震わせる。『ボヘミアン・ラプソディ』の20世紀スタジオが贈る感動音楽映画 『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、11月14日(金)より全国ロードショー!