この度、自ら脚本を執筆したスコット・クーパー監督が『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』に込めた思いを綴った“ステートメント”が到着。ジェレミー・アレン・ホワイトが演じるスプリングスティーンがギターをつま弾き、物思いにふける2枚の場面写真初解禁!
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』について
この作品はいわゆる典型的な音楽伝記映画ではありません。
最初から私はこの映画を、より静かで、心の内面に迫る物語として捉えていました。ブルース・スプリングスティーンの人生における、きわめて特別で、深くて個人的な時間を描く作品なのです。
1981年末から1982年初頭にかけて、ブルースは「ネブラスカ」を録音しながら、同時に「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」の構想を練り始めていました。しかしその時期、彼は幼少期から抱えてきたトラウマとも向き合わなければなりませんでした。
私にとってこの映画は、ブルース・スプリングスティーンの人生全体を語るものではありません。あくまで、あの一瞬を称えること――静けさ、模索、そして感情の誠実さを映し出すことに意味があると考えました。正直に言って、私にとって「ネブラスカ」というアルバムとあの時代は、このプロジェクトが始まるずっと前から特別な意味を持っていたのです。だからこそ、あの時期のブルースの心の内側に入り込み、彼の長年のコラボレーターであるジョン・ランダウとともに歩みながら、その物語の一部をスクリーンに映し出すという機会を得たことは――言葉では言い表せないほどの意味があることでした。私はただ、耳を澄ませ、余計なことはせず、物語そのものに寄り添おうと努めました。
映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』をご覧いただけることを心より楽しみにしています。
スコット・クーパー(監督・脚本・製作)
今回、スコット・クーパー監督のステートメント到着を受けて、ジェレミー・アレン・ホワイトが演じるスプリングスティーンが、ニュージャージーの自宅でギターをつま弾く場面と、ソファーに座って物思いにふける姿をとらえた場面写真2点が解禁されました。共に伝説のアルバム「ネブラスカ」誕生へとつながる、貴重な場面写真となっています。


ブルース・スプリングスティーンのアルバム「ネブラスカ」について
1982年9月20日にアメリカでリリースされたスプリングスティーン6枚目のアルバム。
成功の重圧と自らの過去に向き合うために、ニュージャージーの自宅の寝室で、わずか4トラックでレコーディングされたソロアルバム。全篇アコースティック・ギターとハーモニカ、自分の歌だけで綴られた極めてパーソナルな内容となっています(※一部オーバーダビングあり)。発表当時、ファンの間では賛否両論があったこのアルバムは、初登場29位、同年10月30日から4週連続3位を記録。シングルカットはありませんでしたが、ラジオ局でのオンエアによって100万枚を超えてプラチナアルバムとなっています。ジョニー・キャッシュが2曲をカバー、クリッシー・ハインド(プリテンダーズ)らが全曲をカバーしたトリビュート・アルバムをリリースするなど、後に大きな影響を与えた名盤です。
10月17日には、『ネブラスカ’82:エクスパンデッド・エディション』がリリースされることも決定しています。

ブルース・スプリングスティーンの魂の旅路があなたの心を震わせる。『ボヘミアン・ラプソディ』の20世紀スタジオが贈る感動音楽映画 『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、11月14日(金)より全国ロードショー!