愛、絆、友情。数々のドラマが展開されるパンドラの世界へようこそ!
解禁となった映像には、雄大なパンドラの大自然が、没入感溢れる映像と共に映し出されます。宙に浮く巨岩で形成される“ハレルヤ・マウンテン”や、白い砂浜、エメラルドグリーンの海に囲われた熱帯の楽園など、我々の想像をはるかに超えた自然の美しさに思わず目を奪われてしまいます。このパンドラの地で、ナヴィを含めた様々な生物たちは、子を産み、育て、そして死んでゆきます。そこには完全なエコ体系が形成されており、あらゆるバランスが完璧にとれた“調和”があります。そして、この完全なる均衡を崩すのが人類です。パンドラの資源採掘のみを目的にした人間たちが、主人公ジェイクやその家族、更にはパンドラのあらゆる生物たちを脅かします…。
“泣ける3D”として話題の本作で注目なのは、この美しいパンドラの世界で展開されるジェイクとその家族の絆の物語。ジェイクの海兵隊時代の上官だったクオリッチ大佐を中心とする人類側の情け容赦ない攻撃の中で、ふとした瞬間に垣間見えるジェイク家のドラマは、我々の普段の営みと何ら変わりません。特に、生まれ故郷の森を追われ、よそのものとして海辺の部族たちに交じって暮らすことになったジェイク家の子供たちの“葛藤”や、それを乗り越えて大きな成長をみせる彼らの姿には、思わず胸を打たれます。
ジェイク家の長男ネテヤムを演じたジェイミー・フラッターズは、「ネテヤムはこの物語のヒーローになろうとしています。でも子供というのは、そうしようとすればするほど失敗しますよね。」とネテヤムに成長途中の青年の葛藤があることを語ります。ジェイク家の次男ロアクを演じたブリテン・ダルトンは、「ロアクは異端児です。彼は世の中で孤独を感じています。まだ自分の居場所がわからずにいる。それは父であるジェイクが偉大過ぎる存在だからです。彼は皆から信頼されて、世界を変えたいと思っているけれど、どうすればそれが出来るのかが彼には分っていないのです。」と、圧倒的な存在になってしまった父の影響を受けながら、ロアクは必死に自分のアイデンティティを見つけ出そうともがいていることを語っています。
そしてこの子供たちのドラマこそ、本作のメインテーマといっても過言ではありません。監督のジェームズ・キャメロンは、「この映画の製作が進むにつれて、最終的にはジェイクとその妻ネイティリの物語というよりは、むしろ彼らの子供たちの物語になりました。彼らはそれぞれとても興味深いキャラクターなので、この作品の大半は、彼らを追っているのです。」と彼らの物語の重要性を明かしています。